施工事例・コラム

家を更地にする費用はいくら?家を壊す費用の内訳と空き家解体で損をしないための注意点

目次

予算を把握して損をしない。家を更地にする費用の相場と解体工事の進め方

住まいの建て替えや空き家の売却に向けて更地化を検討する際、最も気になるのは費用のことではないでしょうか。「見積もりの見方がわからない」と不安を抱える方も少なくありません。相場を知らないまま進めると、後になって思わぬ出費に戸惑うことも考えられます。

本記事では、茨城県筑西市を中心に数多くの解体工事を手がけてきた髙野興業が、家を更地にする費用の全体像を分かりやすく解説します。

解体費用を示す作業員

この記事を読めば、以下の点が明確になります。

・木造やRC造など構造別の解体費用相場
・建物解体や廃材処分などの基本費用の内訳
・アスベストや地中埋設物による追加費用の注意点
・補助金や残置物適正処分による費用削減のコツ

まずは解体にかかる費用の目安を理解し、無理のない更地化を進めていきましょう。

家を更地にする費用の相場はいくら?坪数・構造別の目安

家を解体して更地にする際、最も気になるのが「費用がいくらかかるのか」ということではないでしょうか。解体費用は、建物の構造や広さ(坪数)、周辺の立地条件によって大きく変動します。

ここでは、建物の構造別に1坪あたりの単価目安と、一般的な広さにおける解体費用の相場を詳しく解説します。まずはご自宅の条件と照らし合わせて、おおよその予算感を把握しておきましょう。

家の解体費用について解説するスタッフと顧客

木造住宅(30坪・40坪など)を更地にする費用の目安

日本の戸建て住宅で最も多い木造住宅は、鉄骨造などに比べて解体作業が比較的容易なため、費用も安く抑えられる傾向にあります。一般的な木造住宅の解体費用の相場は、1坪あたり3万円〜5万円程度が目安です。

これを一般的な戸建ての広さに当てはめると、以下のようになります。

<30坪の木造住宅>
約90万円〜150万円

<40坪の木造住宅>
約120万円〜200万円

ただし、この金額はあくまで建物本体の解体にかかる基本費用です。敷地内にブロック塀や庭木、カーポートなどの撤去物がある場合や、前面道路が狭く大型重機が搬入できずに手作業での解体が増える場合は、追加費用が発生します。

正確な費用を把握するためには、現地の状況を専門業者に確認してもらい、詳細な見積もりを出してもらうことが大切です。

鉄骨造・鉄筋コンクリート(RC)造の解体費用と単価の違い

鉄骨造や鉄筋コンクリート(RC)造の建物は、木造に比べて非常に強固に造られています。そのため、解体には特殊な重機や高度な手順が必要となり、作業工程も増えることから、基本費用は木造よりも高めに設定されています。

構造別の1坪あたりの費用目安は以下の通りです。

<鉄骨造の解体費用>
1坪あたり4万円〜7万円程度

<鉄筋コンクリート(RC)造の解体費用>
1坪あたり6万円〜10万円程度

例えば、30坪の鉄骨造であれば120万円〜210万円、RC造であれば180万円〜300万円程度が相場となります。さらに、RC造の解体では騒音や振動、粉塵の発生が大きいため、近隣への防音・防塵対策費用が手厚く必要になるケースも少なくありません。

これらの強固な建物を更地にする際は、高い専門性と徹底した安全管理能力が求められます。特殊な解体重機を自社で保有し、木造からRC造まで幅広い構造物の解体実績を持つ業者であれば、工期やコストを適正にコントロールできる強みがあります。価格の安さだけで判断せず、総合的な対応力と専門性を持つ業者を選ぶことが、近隣トラブルなどを未然に防ぎ、スムーズに工事を終えるポイントです。

家を更地にする費用の内訳と工事の流れを徹底解説

家を更地にするための費用は、単に建物を壊すだけの料金ではありません。見積もりを取った際に「思ったより高い」「よくわからない項目がある」と戸惑わないためにも、費用の内訳や追加で発生しうる料金、そして工事の全体的な流れをあらかじめ把握しておくことが重要です。

ここでは、解体工事の費用構造と完了までのステップを詳しく解説します。

解体工事のステップのイメージ

建物解体・仮設・付帯工事など「基本費用」の内訳とは?

解体工事の基本費用は、大きく分けていくつかの項目で構成されています。見積書を確認する際は、それぞれの項目がどのような作業を指しているのかを理解しておきましょう。

主な基本費用の内訳は以下の通りです。

<建物解体費用>
重機や手作業で家屋そのものを解体するメインの費用です。

<仮設工事費用>
安全を確保するための足場組みや、騒音・粉塵を防ぐ養生シートの設置にかかる費用です。

<付帯工事費用>
建物本体以外、例えばブロック塀、カーポート、庭木、庭石などの撤去にかかる費用です。

<廃棄物処分費用>
解体によって発生した木材やコンクリート片などの廃材を、法律に則って分別・運搬・処分するための費用です。

<整地費用>
解体後の土地を平らにし、重機で踏み固めてきれいな更地の状態に仕上げる費用です。

これらが基本料金となりますが、敷地の状況によって金額は変動します。見積書をもらった際は、「一式」でまとめられていないか、各項目が明記されているかをしっかり確認しましょう。

家に関する見積書のイメージ

要注意!アスベスト除去や地中埋設物による追加費用

解体工事において、基本費用とは別に「追加費用」が発生するケースがあります。特に注意したいのが、アスベスト(石綿)の除去と地中埋設物の撤去です。

<アスベストの除去費用>
2006年以前に建てられた家屋には、屋根材や外壁材に健康被害を引き起こすアスベストが含まれている可能性があります。アスベストが含まれている場合、飛散を防ぐための厳重な対策や特殊な処分方法が必要となり、国(環境省)の基準に則った適切な処理が義務付けられています。そのため、通常の解体費用に加えて高額な除去費用が発生します。

<地中埋設物の撤去費用>
解体工事を進めて基礎を撤去した際に、以前の建物の基礎や浄化槽、井戸、大量の瓦礫などの「地中埋設物」が発見されることがあります。これらは事前の目視調査では見つかりにくく、工事中に発覚した場合、その撤去と処分にかかる費用が追加請求されることになります。

思わぬ出費に慌てないためにも、見積もりの段階で「アスベスト含有の有無をどう調査するのか」「地中埋設物が出た場合の単価や対応はどうなるか」について、業者に事前確認しておくことがトラブルを防ぐポイントです。

事前調査から完了まで!解体工事の一般的な流れとステップ

解体工事がスムーズに進むよう、どのような手順で行われるのか、全体の流れを把握しておきましょう。一般的な戸建て住宅の解体工事は、以下のようなステップで進みます。

<事前調査・見積もり>
業者が現地を訪問し、建物の構造や周辺道路の広さ、付帯物の有無などを確認したうえで見積もりを作成します。

<契約・各種行政への申請>
契約を結んだ後、建設リサイクル法に基づく届け出や、道路使用許可などの必要な行政手続きを業者が代行します。

<近隣へのご挨拶>
騒音や振動などで迷惑をかけるため、着工前に業者(できれば施主も一緒に)が近隣へ挨拶回りを行い、工事の期間や内容を説明します。

<足場・養生の設置(着工)>
安全対策と近隣への配慮のため、足場を組み、防音・防塵シートなどで建物を覆います。

<内装・建物本体の解体>
まずは窓ガラスや内装材などを手作業で撤去し、その後、重機を使って建物本体を解体していきます。

<廃材の運搬・処分>
分別された廃材をトラックに積み込み、適正な処理施設へ運搬します。

<整地・完了確認>
基礎を撤去して地中の確認を行った後、土を平らにならして更地にします。最後に施主立会いのもと完了確認を行い、引き渡しとなります。

解体工事は通常1〜2週間程度かかります。トラブルなく終えるためには、近隣住民への配慮や行政への適切な申請を行ってくれる、実績豊富で信頼できる業者を選ぶことが何より大切です。

空き家解体で損をしないために!更地化のメリット・デメリットと費用を抑えるコツ

長年放置してしまっている空き家を解体して更地にする際、どうしても「費用」のことが気がかりになるのではないでしょうか。しかし、費用ばかりに気を取られてしまうと、後々思わぬ損をしてしまうこともあります。

ここでは、空き家を更地にするメリットとデメリットを正しく理解し、賢く解体費用を抑えるための具体的なコツを解説します。

メリット、デメリットの札を出す作業員

【メリット・デメリット】売却しやすくなる反面、固定資産税が上がるリスクも

老朽化した空き家を解体し更地にすることには、大きなメリットがある一方で、税金面での注意点が存在します。

まずメリットとして挙げられるのが、建物の倒壊や火災、不法投棄といった「特定空き家」としてのリスクを未然に回避できる点です。また、買主がすぐに建物を建てられる状態になるため、古家付きの土地よりも圧倒的に買い手がつきやすく、売却がスムーズに進む傾向にあります。

一方で、最大のデメリットとなるのが「固定資産税の増額」です。土地の上に住宅が建っていると「住宅用地の特例」が適用され、土地の固定資産税が最大6分の1に軽減されています。建物を解体して更地になるとこの特例から外れるため、翌年からの固定資産税が大幅に跳ね上がってしまう点には注意が必要です。

解体する時期(固定資産税は毎年1月1日時点の状況で課税されます)や、その後の売却スケジュールをあらかじめしっかりと立てたうえで、解体工事に着手することが損をしないためのポイントです。

自治体の「空き家解体補助金・助成金」を活用して負担を軽減する

高額になりがちな解体費用を大きく抑える手段として、真っ先に検討したいのが各自治体が設けている「空き家解体補助金・助成金」制度の活用です。

現在、国土交通省の推進もあり、全国の多くの自治体が倒壊の恐れがある老朽化した空き家の解体費用に対して、一部を補助・助成する取り組みを行っています。支給される金額は自治体によって異なりますが、工事費用の2分の1から最大数百万円の補助が出るケースもあり、金銭的な負担を大幅に軽減することが可能です。

ただし、これらの制度は「昭和56年5月31日以前に建てられた旧耐震基準の建物であること」「倒壊の危険性が高いと判定されたもの」など、各自治体が定める要件をクリアする必要があります。

また、年度ごとの予算上限に達し次第、募集が打ち切られる(先着順となる)ことも少なくありません。空き家の解体を考え始めたら、まずはご自身の所有する空き家が所在する市区町村の窓口やホームページで、補助金制度の有無と詳細な適用条件を確認しましょう。

家小物に補助金文字入り付箋

複数社の相見積もりと「建物滅失登記」の自己申請で費用を賢く節約!

補助金の活用以外にも、少しの手間をかけることで解体にかかる総額費用を賢く節約する方法があります。

まず基本となるのが、解体業者を選ぶ際の「相見積もり」です。適正な予算感を把握するために、2〜3社から見積もりを取り寄せて比較することは有効な手段です。その際は、単に費用の安さだけで決めるのではなく、見積もり項目の透明性や、必要な許認可(建設業許可や産業廃棄物収集運搬業許可など)を自社で正しく保有しているかを必ず確認しましょう。

長年の実績があり、公共機関からの依頼にも対応できるような信頼性の高い業者を比較検討の基準にすることで、トラブルのない安心な解体工事につながります。

さらに、解体完了後に発生する手続きを自分で行うことも節約につながります。建物を解体した後は、1ヶ月以内に法務局へ「建物滅失登記」を行うことが法律で義務付けられています。これを土地家屋調査士などの専門家に依頼すると、一般的に4万〜5万円程度の代行費用がかかります。しかし、法務局のホームページから申請書の様式をダウンロードし、必要書類を揃えて自分で申請を行えば、数千円の実費のみで済ませることが可能です。

少しでも無駄な出費を削りたいとお考えの方は、専門家の手を借りずに自己申請にチャレンジしてみることをおすすめします。

費用削減の大きな鍵!「残置物処分」と業者の選び方

家財道具を残したまま解体すると処分費用が割高になる理由

解体費用を抑えるために見落としがちなポイントが、家の中に残された家財道具、いわゆる「残置物」の処分です。

解体工事で建物を壊した際に出る木材やコンクリートなどのゴミは「産業廃棄物」として扱われますが、家具や生活家電、日用品などの残置物は「一般廃棄物」等に分類されます。これらは法律によって適切な処理方法が異なるため、残置物処分に対応していない解体業者に依頼した場合、外部業者への委託費用が解体費用に上乗せされ、結果的に割高になるケースがあります。

特に、家電リサイクル法の対象となるテレビ、冷蔵庫、エアコンなどは処分費用が高額になりがちです。

解体費用の総額を安く抑えるためには、工事が始まる前に自治体の粗大ゴミ回収サービスなどを利用し、ご自身で減らしておくのも有効な手段です。一方で、「すべて自分たちで片付けるのは体力や時間の面で難しい」という場合は、解体から不用品回収・リサイクルまでを一貫して適正価格で請け負える業者を選ぶことで、手間とコストのバランスを賢く取ることが可能です。

空き家解体のイメージ

解体から不用品回収までを一貫対応できる業者を選ぶメリット

長年住み続けた家や、遠方にある実家の解体などの場合、すべての不用品を自分たちだけで片付けるのは、体力や時間の面で非常に大きな負担となります。そのような状況でおすすめなのが、解体工事だけでなく、事前の不用品回収から処分までを一貫して依頼できる業者を選ぶことです。

不用品回収と解体を別々の業者に依頼すると、それぞれに基本料金や出張費などの諸経費が発生し、スケジュールの調整にも手間がかかってしまいます。しかし、自社で一貫対応ができる業者であれば、解体工事の工程に合わせて効率よく不用品を運び出してくれるため、窓口が一本化されて手間が省けるだけでなく、トータルコストの削減も期待できます。

さらに、金属類やプラスチック、木材などの資源を徹底して分別・リサイクルしている業者であれば、有価物として買い取れる品の金額を解体費用から値引き、あるいは相殺してくれるケースもあります。

複数社から相見積もりを取る際は、単なる解体費用の安さだけでなく、「不用品処分の対応範囲はどこまでか」「リサイクルによる費用還元の仕組みがあるか」といった点も合わせて比較し、総合的に依頼する業者を見極めるようにしましょう。

胸に手を当てる作業服を着た男性

まとめ:トータルコストを把握し、信頼できる解体業者へ依頼しよう

本記事では、構造別の解体費用相場や追加費用の注意点、費用を賢く抑えるコツについて解説しました。納得のいく解体工事を行うためには、基本費用だけでなく、アスベスト処理や残置物の処分費用を含めた全体の予算を把握し、余裕を持った計画を立てることが大切です。

不用品の片付けや近慢への配慮など、施主の負担を減らすには業者選びが鍵を握ります。対応範囲の狭い業者に依頼すると、手間や諸経費が余分にかかる恐れがあります。

髙野興業は、創業40年以上の長きにわたり、茨城県の県西・県南エリアをはじめ公共・個人を問わず幅広い解体工事を手がけてきました。産業廃棄物の収集運搬許可も保有し、安全かつ適正な処理をお約束します。

髙野興業のスタッフ写真

ご自身の家屋がどの程度の費用で解体できるのか、まずは髙野興業までお気軽にお問い合わせください。

■お問い合わせはこちら

【この記事の監修者】
髙野興業 専務取締役 髙野 雅代
一級土木施工管理技士 / 解体工事施工技士 / 石綿作業主任者 / 石綿含有建材調査者

髙野興業 専務取締役 髙野 雅代

有限会社髙野興業の専務取締役として、長年にわたり解体工事やアスベスト調査・除去の現場経営に従事しております。1級土木施工管理技士等の有資格者として、現場の知見に基づいた正確な情報をお届けいたします。