アスベスト解体(除去)費用の相場は?費用を安くする方法や補助金も紹介
- アスベスト解体(除去)費用の相場はどれくらい?
- アスベストの費用を安くする方法や補助金はあるの?
アスベストを含むものの解体を依頼する際に上記のような疑問がよく出ますよね。
アスベストの解体費用はレベルと量によって、値段が違ってきます。
そこで、それぞれのレベルによる費用相場を紹介するとともに、安くする方法や補助金をこの記事では紹介しています。
そもそもアスベストは以下の国で定められているように調査が必要となってきますので、注意しましょう。
建築物等を解体し、改造し、または補修する作業を伴う建設工事の元請業者は当該建築物等に石綿含有建材の使用の有無について調査する必要があります。
引用元:石綿事前調査結果の報告について-環境省
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【レベル別】アスベストの解体(除去)費用相場 ※坪単価でも表すように
アスベストは以下のように「発じん性」や「縦材」の違いによってレベルが分かれています。
レベル | 発じん性 | 建材 | 費用相場 |
---|---|---|---|
1 | 著しく高い | 石綿含有吹付け材 | 1㎡あたり1.5~8.5万円 |
2 | 高い | 石綿含有保温材、 耐火被覆材、断熱材 | 1㎡あたり1〜6万円 |
3 | 比較的低い | その他の石綿含有建材(成形板等) | 1㎡あたり3000円〜 |
上記のように解体(除去)費用の相場もそれぞれのレベルによって、変わってきます。
レベル1のアスベスト解体(除去)費用相場
アスベストレベル1の解体費用相場は、1㎡あたり1.5~8.5万円となっております。
アスベストレベル1は、発がん性が著しく高く、石綿含有吹付け材に使われていることが多いです。
具体的には以下のようなに使われていることが多いです。
① 建築基準法の耐火建築物(3階建以上の鉄筋構造の建 築 物、床面積の 合計が200m2以上の鉄筋構造の建築物等)などのはり、柱などに、石綿とセメントの合剤を吹付けて所定の被膜を形成させ、耐火膜用として使われている。昭和 38 年頃から昭和 50 年初頭までの建築物に多い。特に柱、エレベータ周りでは、昭和 63 年頃まで、石綿含有吹付け材が使用されている場合がある。
② ビルの機械室、ボイラ室等の天井、壁またはビル以外の
参照元:アスベストの飛散性・非飛散性とレベル1~3の整理-国土交通省
建築物(体育館、講堂、温泉の建物、工場、学校等)の天井、壁に、石綿とセメントの合剤を吹き付けて所定の被膜を形成させ、吸音、結露防止(断熱用)として使われている。
レベル2のアスベスト解体(除去)費用相場
アスベストレベル2の解体費用相場は、1㎡あたり1〜6万円となっております。
アスベストレベル2は、発がん性が高く、石綿含有保温材、耐火被覆材、断熱材として使われていることが多いです。
具体的には以下のように使われていることが多いです。
① ボイラ本体及びその配管、空調ダクト等の保温材として、石綿保温材、石綿含有けい酸カルシウム保温材等を張り付けている。
② 建築物の柱、はり、壁等に耐火被覆材として、石綿耐火被覆板、石綿含有けい酸カルシウム板第二種を張り付けている。
③ 断熱材として、屋根用折版裏断熱材、煙突用断熱材を使用している。
参照元:アスベストの飛散性・非飛散性とレベル1~3の整理-国土交通省
レベル3のアスベスト解体(除去)費用相場
アスベストレベル3の解体費用相場は、1㎡あたり3000円〜となっております。
アスベストレベル3は、発がん性は比較的低く、その他の石綿含有建材(成形板等)に多く使われております。
具体的には以下のように使われていることが多いです。
① 建築物の天井、壁、床などに石綿含有成形板、ビニル床タイル等を張り付けている。
② 屋根材として石綿スレート等を用いている。
参照元:アスベストの飛散性・非飛散性とレベル1~3の整理-国土交通省
アスベストの解体(除去)費用を安くする方法
アスベストの解体(除去)費用を安くする方法は以下です。
- 中間マージンを取る仲介会社ではなく、直接業者に依頼する
- 補助金を利用する
どちらも重要になってきますが、補助金については以下のように厚生労働省のページでも紹介されています。
そのため、補助金制度がある地方公共団体が多いです。
民間建築物に対する石綿(アスベスト)除去、または囲い込み、封じ込めに関して国(国土交通省)は補助制度(住宅・建築物アスベスト改修事業)を創設しており、補助金制度がある地方公共団体において、活用することができます。
引用元:補助金制度-厚生労働省
※補助金の有無はお住まいの地方公共団体に問い合わせましょう。
中間マージンを取る仲介会社ではなく、直接業者に依頼する
アスベストの解体費用を安く抑える最初の方法は、仲介会社経由ではなく、直接業者に依頼することです。
仲介会社を経由して、解体業者に依頼すると中間マージンが取られてしまいます。
中間マージンくらいたったの10%前後でしょとお思いかもしれませんが、解体工事は200万円くらいかかる可能性もあります。
そのため、10%前後でも20万円くらい中間マージンが取られてしまう可能性があります。
中間マージンを取るホームページからのオンラインでも相見積もり、相見積もり、不動産からなどの紹介に依頼せず、解体業者に直接依頼することで20万円も安くなります。
直接業者に依頼する方法としては、「アスベスト+解体+住んでいる地域名もしくは県名」を入れましょう。
そうして、検索に出てくる業者のホームページから直接問い合わせてみましょう。
補助金を利用する
補助金を利用することも費用を安くする方法です。
補助金の種類は
- アスベスト解体(除去)の補助金
- アスベストの分析調査に対する補助金
の2種類があります。
参考元:補助金制度-厚生労働省
それぞれ地方自治体によって、有無は異なりますので、それぞれ住んでいる地域の地方自治体に問い合わせてみましょう。
補助金について詳しくはこちら
アスベストの補助金について
アスベストの補助金は、以下の2つの種類が多いです。
- アスベストの解体(除去)の補助金
- アスベストの事前・分析調査の補助金
ただし、地方公共団体によって有無は違うのでお住まいの地方公共団体に問い合わせが必要となると厚生労働省のサイトでも明記されています。
アスベストの解体(除去)の補助金
前提として、補助金の対象となるのは、「吹付けアスベスト」「アスベスト含有吹付けロックウール」となります。
そこで条件が以下の2つになっています。
- 対象建築物:吹付けアスベスト等※1が施工されている住宅・建築物
- 対象建築物の所有者等が行う吹付けアスベスト等の除去、封じ込めまたは囲い込みに要する費用(建築物の解体・除去を行う場合にあってはアスベスト除去に要する費用相当分)
上記の条件に当てはまる方は以下の補助率で補助金が受け取れます。
- 国の補助率: 地方公共団体の補助額の1/2以内(かつ全体の1/3以内)
参考元:補助金制度-厚生労働省
値段の詳細の前にまずはお住まいの地方公共団体に補助金があるか問い合わせてみましょう。
そこで補助金がありましたら、補助金の詳細とどれくらい補助が受けられるか値段も聞いてみましょう。
アスベストの事前・分析調査の補助金
こちらも前提として、補助金の対象となるのは、「吹付けアスベスト」「アスベスト含有吹付けロックウール」となります。
そこで、条件が以下の2つになります。
- 対象建築物:吹付けアスベスト等が施工されているおそれのある住宅・建築物
- 補助内容:吹付け建材中のアスベストの有無を調べるための調査に要する費用
上記の条件に当てはまる方は以下のような限度額で金額の補助が受けられます。
- 国の補助額:限度額は原則として25万円/棟(民間事業者等が実施する場合は地方公共団体を経由)
参考元:補助金制度-厚生労働省
地方公共団体によって、補助金があるかないか異なりますので、お住まいの地方公共団体に問い合わせてみましょう。
そもそもアスベストとは?
アスベストとは、別名「石綿(せきめん)」「いしわた」とも呼ばれる繊維が極めて細かい鉱物です。
繊維が極めて細かいので、飛散しやすく、人が吸収してしまう恐れがあります。
この石綿は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になると言われていて肺がんにつながる可能性があるので、危険なものとして扱われています。
石綿はそこにあること自体は問題はないのですが、それが飛び散るなどして吸い込む等に至ると問題になります。
参照元:アスベスト(石綿)に関するQ&A
アスベストが使われているか判断する方法
アスベストが使われているか正確に判断するには資格がある業者に調査してもらい必要があります。
アスベストは原則として使用禁止になったのが、昭和50年ですが、平成7年3月31日まではアスベスト含有率5%以下でしたら、合法でした。
そのため、平成8年以前の建物にはアスベストが含まれている可能性が高いです。
個人で一概にアスベストが使われているか判断するのは難しいです。
弊社でもアスベストの調査は可能ですので、お問い合わせください。
アスベストは事前調査が必要!調査の費用相場について
アスベストの調査には主に以下の2つがあります。
- 事前調査(図面調査、目視調査)
- 分析調査
事前調査も分析調査も必要な義務となりますので、どちらも必要です。
費用の相場としては以下のようになっています。
調査名 | 費用相場 |
---|---|
事前調査(図面調査、目視調査) | 40,000〜 |
分析調査 | 30,000〜 |
アスベストが含まれている時の対応の仕方
アスベストが含まれているものを発見した際は、解体もしくは飛散しないような対策が必要となります。
そのため、アスベストに詳しい専門家や業者に相談しましょう。
アスベストに関する解体でしたら、弊社にお問い合わせください。