施工事例・コラム

根切り工事とは?種類や工事の際のチェックポイント

根切り工事は、土木・建築分野において重要な作業の一つであり、特に古い建築物の解体や再開発の際に実施されることがあります。

この工事は、地下に伸びる既存の基礎や配管、その他の構造物を適切に切断し、取り除くプロセスを含んでいます。

根切り工事は、安全かつ効率的に行われるべきであり、そのためには専門的な知識と技術が求められます。

この工事にはいくつかの種類があり、それぞれの種類において様々な技術や方法が採用されています。

また、工事を進める上でのチェックポイントは、事故を防止し、工事の品質を確保するために不可欠です。

この記事では、根切り工事の種類と、工事の際に注意すべきチェックポイントについて詳しく説明します。

これにより、読者の皆様は根切り工事の基本的な知識を得ることができ、また実際の工事の際には適切な準備と対応をとることができるでしょう。

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根切り工事とは?どんな工事なの?

根切り工事は、建物の基礎や地下構造を確実に支えるために不可欠な工程であり、土木工事の一環として行われます。この工事は、特に解体工事が完了した後や新しい建物を建設する前の段階で実施されることが多いです。根切り工事の主要な目的は、地面を一定の深さまで掘削し、基礎コンクリートを打設するための適切な空間を作り出すことです。この工程では、バックホウや他の専用の重機を使用して地面の掘削作業を効率的に進めていきます。

根切り工事は、適切な深さと広さを確保することで、建物の強度や耐震性を向上させる役割を果たします。しかし、掘削の過程で大量の残土が発生するため、これを適切に処理することも重要なポイントとなります。広い土地では敷地内で残土の処理が可能ですが、通常はダンプカーを使用して残土を別の場所に運び、処分する必要があります。これに伴う費用も根切り工事の一部として計算されるため、工事のコストやスケジュールを適切に管理することが求められます。

住宅だけでなく、商業施設や公共施設の建設においても、根切り工事は基本的な工程であり、地盤の条件や建物の規模に応じて、その範囲や深さは異なる可能性があります。根切り工事を適切に実施することで、基礎の地耐力を確保し、安全かつ堅牢な建物を建設する基盤を作ることができます。根切り工事は、建物の安全と耐久性を確保するために、専門的な知識と技術が求められる重要な工程であると言えるでしょう。

根切り工事の3工法を種類別に解説

根切り工事の3工法は以下のようになっています。

  • ①つぼ堀りについて
  • ②布堀りについて
  • ③総掘りについて

①つぼ堀りについて

つぼ堀りは、建築工事において独立基礎の設置を目的とした特定の掘削方法を指します。この方法は、主に柱の下部分のみに基礎を設置する際に採用されるもので、独立基礎を利用する建築プロジェクトにおいて重要な工程となります。

具体的な作業フローとしては、まず柱の寸法を精密に測定し、これを基に土を掘り進めていきます。形状に合わせて掘削を行うことで、基礎がしっかりと支えられるようにします。この工程は基礎の安定と建物全体の強度を確保するために不可欠で、専門的な技術と計測が求められます。

独立基礎とは、柱の下部分のみに設置される基礎のことを指し、地面下にある建物を支える重要な部材となります。つぼ堀りは、この独立基礎を適切に設置するための先行工程として、建築プロジェクトの初期段階で実施される重要な工法です。専門的な知識と慎重な計測、そして適切な掘削技術を用いて行われるつぼ堀りは、建物の安全性と持続性を向上させる基盤を築くために不可欠な作業と言えるでしょう。

②布堀りについて

布堀りは、建築プロジェクトにおいて布基礎やフーチング基礎を設置する際に行われる特定の掘削方法を指します。この工法は、基礎が設置される部分を連続的に、かつ細長い形状で掘削することを特徴としています。布堀りは基礎梁の位置部分のみを対象とし、時には杭打ちのためにも実施されます。掘削のプロセスは基本的に連続的に行われ、細長く線上に掘るのが一般的な方法となっています。

布基礎は、柱や壁の下に設置される鉄筋コンクリートを含む基礎で、逆T字状の形状を持ちます。一方、フーチング基礎は、フーチングと呼ばれる建物の強度を向上させる部材を使用し、基礎の底面が広がっているのが特徴です。これらの基礎は建物の安定と強度を保つために重要であり、布堀りはこれらの基礎を設置する前提条件となる掘削工法であり、プロジェクトの初期段階で実施されます。

布堀りは、特定の基礎設計を支持するために必要な掘削技術であり、精密な計測と技術が求められる作業です。これにより、基礎が正確な位置と寸法で設置され、建物の全体的な安定性と耐久性が確保されます。専門的な技術を活用し、適切に実施された布堀りは、安全で堅牢な建物の基盤を築くために不可欠な工程と言えるでしょう。

③総掘りについて

総掘りは、建築プロジェクトの基礎工事において重要な掘削方法であり、ベタ基礎の設置に先立って行われます。この工法は、ベタ基礎の底板の下を全面的に掘り返すことを目的としており、総掘りまたはベタ掘りと呼ばれることがあります。

ベタ基礎は、建物の底面全体に鉄筋コンクリートを流し込んで形成される基礎で、土地の条件や建物の構造によっては、この種の基礎が選ばれることがあります。総掘り工法は、ベタ基礎を適切に設置するために必要な掘削作業を提供し、柱や床に関係なく、基礎の下の土を全面的に掘り返します。

総掘りのプロセスは、掘削範囲を明確に定め、重機や手作業を用いて土を掘り進めていくことから成ります。掘削の深さは、基礎の設計や地盤の条件によって決定され、適切な強度と安定性を確保するために重要な要素となります。

根切り工事には、つぼ堀り、布堀り、そして総掘りの3つの主要な種類が存在し、それぞれが異なる基礎設計に対応する掘削方法を提供します。プロジェクトの特性や現場の条件によっては、これらの掘削方法を組み合わせて使用することもあり、それにより効率的かつ効果的な基礎工事が実現されます。総掘りは、ベタ基礎の設置に不可欠で、建物の安全性と耐久性を保証するための基本的な掘削工法と言えるでしょう。

根切り工事の重要チェックポイント

根切り工事の重要チェックポイントは以下のようになっています。

  • ①深さをチェック
  • ②幅をチェック
  • ③地盤をチェック
  • ④隙間をチェック
  • ⑤ゴミをチェック
  • ⑥残土の処理をチェック

①深さをチェック

根切り工事は、建物の基礎を形成する重要なプロセスであり、その深さと幅は建物の安全性と機能性に直接関係します。深さが不十分であると、建物の強度や耐震性が低下し、将来的に安全リスクが生じる可能性があります。図面に従って正確な深さが確保されていることを確認することは、根切り工事の基本であり、この点を確認しないと家が図面通りに建てられないリスクが高まります。

一方で、深さが図面よりも深すぎる場合は、埋め戻しや山留めといった追加の作業が必要になり、これにより工事コストや期間が増加する可能性があります。山留めは土地が崩れないように壁を作成する重要な作業であり、業者にこの点を確認することが必要です。また、幅に関しても図面通りに作業が進行しているかを確認することで、後に起こる可能性のあるトラブルを未然に防ぐことができます。

この段階での正確な深さと幅のチェックは、安全で快適な生活空間を構築する基盤を築くことに貢献します。プロフェッショナルな業者と連携し、図面通りの適切な根切り工事が行われていることを確認しましょう。

②幅をチェック

根切り工事は建物の基盤を形成する初期段階であり、その幅も深さと同様に重要な要素となります。幅が図面通りでないと、基礎の強度や建物の安全性が損なわれる可能性があります。幅の確認は図面に記載されている指定通りに実施することが基本であり、特に布基礎の場合は箇所によって幅が異なることもあるため、十分な注意が必要です。

不明点や疑問点がある場合は、工事責任者に遠慮なく確認することが重要です。プロフェッショナルな意見やアドバイスを受けながら、図面通りの正確な幅が確保されていることを確認しましょう。また、幅が図面通りでない場合には、埋め戻しやその他の調整作業が必要となる可能性があります。これにより工事のコストや期間が変動する可能性もあるため、幅のチェックは根切り工事の進行において不可欠なプロセスとなります。

幅と深さの両方を適切にチェックすることで、安全で堅固な基礎を築き、快適な生活空間を構築する一歩となります。図面と現場の状況を常に照らし合わせ、適切な根切り工事が行われていることを確認し、安心して建築プロジェクトを進めましょう。

③地盤をチェック

根切り工事の前に地盤の確認を行うことは、建築プロジェクトの成功にとって非常に重要なステップです。地盤の強度が不十分であると、地震や洪水といった自然災害時に建物が崩壊するリスクが増大します。地盤の問題は、後に高額な補修費用を要する可能性があり、また人命にも影響を与えるため、地盤の確認は不可欠です。

地盤の確認は専門知識を要する作業であり、広範囲にわたるチェックが必要となるため、専門家に依頼することが推奨されます。地盤に問題が見つかった場合は、地盤改良工事を行って強度を向上させる必要があります。これにより、安全で堅固な基盤を築くことが可能となり、建物の寿命を延ばすことにも繋がります。

地盤のチェックは、根切り工事の初期段階で行うことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。安心して建築プロジェクトを進めるためにも、地盤の確認を適切に行い、必要に応じて専門家と連携しましょう。地盤の強度と安定性は、長期にわたる安心と快適な生活空間を提供する基盤となります。

④隙間をチェック

根切り工事の完了後、基礎に防湿シートを敷く際には、シートの隙間や破れを確認することが重要です。防湿シートは土壌からの湿気や水分の侵入を防ぐ役割を果たすため、隙間や破れがあると建物の耐久性や快適性が低下するリスクがあります。隙間がある場合は、防湿テープを使用して隙間をしっかりと埋め、破れを見つけた場合はテープで修繕しましょう。

もしベタ基礎を採用している場合は、コンクリート自体に防湿効果があるため、隙間のチェックはそれほど神経質にならなくても大丈夫です。しかし、それでも定期的なチェックは必要であり、特に防湿シートを使用している場合は、隙間や破れのチェックを怠らないよう心掛けましょう。

隙間のチェックは、建築プロジェクトの初期段階で行う簡単な作業でありながら、長期的な安心と快適な生活空間の提供に直結します。専門家と連携し、適切な防湿対策を施して、安心で快適な住空間を実現しましょう。防湿対策は、建物の健康と長寿命を保証する基本的なステップとなります。

⑤ゴミをチェック

根切り工事を進行中や終了後には、ごみや廃棄物の有無を確認することが重要です。土を掘る過程で予期せぬごみや産業廃棄物が出てくることがあり、これらが地盤の質や強度に影響を与える可能性があります。見つかったごみや廃棄物は、適切に撤去し、必要に応じて処分することで、地盤の条件を維持し、工事の安全性を確保します。

大量のごみや廃棄物が見つかった場合には、地盤の強度や地質が変化している可能性があるため、再度地盤調査を実施することが勧められます。地盤の変化は建物の安全性に直接影響を与えるため、この点を確実にチェックすることが重要です。

ごみや廃棄物の確認と撤去は、建築プロジェクトの初期段階で行うことで、後々のトラブルを未然に防ぎ、工事の進行をスムーズに進めることが可能となります。この作業は専門家と連携しながら適切に実施し、安全かつ効率的な建築プロジェクトの進行を実現しましょう。

⑥残土の処理をチェック

根切り工事に伴って発生する残土は、敷地内で処理できる場合と外部に運び出す必要がある場合があります。残土の処理方法は主に解体業者や建設会社によって決定され、その処理には費用が発生します。特に、処理場での処分が必要となる場合は、1平方メートルあたり5000~7500円程度の費用がかかることがあります。

残土の処理方法や費用を事前に確認し、予算内で適切な処理が行われているかをチェックすることは重要です。また、残土の量を正確に把握し、必要に応じて外部の処理場に運び出す計画を立てることも大切です。

残土の処理は、建築プロジェクトの進行やコスト管理に直接影響を与えるポイントであり、適切な処理が行われていることを確認することで、プロジェクトのスムーズな進行と予算内での完了を実現することができます。この段階での確認は、後々のトラブルを避け、安心してプロジェクトを進めるために重要なステップとなります。