施工事例・コラム

はつり作業の注意点と種類

はつり作業は、建設業界や製造業界において不可欠な作業の一つであり、特に重量物の移動や配置に関連して行われます。

この作業は、クレーンやホイストなどの機器を利用して、重い物資や構造体を安全かつ効率的に持ち上げて移動することを含んでいます。

はつり作業は、専門的な技術と知識を要するため、その実施には高い注意が求められます。

また、はつり作業にはいくつかの種類があり、それぞれに適した機器や方法が存在します。

このような背景から、はつり作業を安全かつ効果的に実施するには、作業の種類を理解し、それに応じた注意点を把握することが重要です。

この記事では、はつり作業の基本的な種類と、それぞれの作業において注意すべきポイントについて詳しく解説します。

これにより、読者の皆様ははつり作業の基本を理解し、作業の安全性と効率性を向上させる知識を得ることができるでしょう。

解体をするなら有限会社 髙野興業

  • 丁寧な打ち合わせで安心して依頼ができる
  • 女性の方が打ち合わせをしてくれるので依頼しやすい
  • 建設業許可茨城県(般ー03)知事許可があるので、安心して任せられる
  • 特に関東圏内の方にはすごくおすすめです(茨城県内現地調査無料)
  • 近隣住民への配慮がしっかりと丁寧で、安心してお任せできる

茨城県にお住まいの方で解体を行い方は弊社にご連絡ください

>> 0296-52-5706<<
【営業時間】平日 8:00~17:30 / 【休業日】土日祝(土曜日は変動します。)

はつり工事とは

はつり工事とはについては以下のようになっています。

  • はつり工事の定義と目的
  • はつり工事と一般的な解体工事の違い

はつり工事の定義と目的

はつり工事は、建築や解体プロジェクトにおいて重要なプロセスを担っています。この工事は、コンクリートやアスファルトなどの硬い材料を「削る」「切る」「壊す」「穴を開ける」などの作業を含み、新しい構造物の建設や既存の構造物の修理・改築を可能にするために実施されます。特に、コンクリートは非常に強固な材料であり、それを加工するには専門的な技術と機器が必要です。

はつり工事の主な目的は、新しい構造物の建設や既存の構造物の改善を支えるため、コンクリート構造を適切に加工・解体することです。昔はハンマーやツルハシを使用してこのような作業を行っていましたが、現代のはつり工事では、圧縮空気、油圧、電動モーターを動力とする機械が利用されます。これらの機械を使用して、専用のノミを使ってコンクリートを叩き、削ったり、切ったり、壊したりして、所望の形状やサイズに加工します。

このプロセスは、新しい建築物の基盤を作成する、または既存の建築物を改修または拡張する際に、安全かつ効率的にコンクリート構造を加工することを可能にします。はつり工事は、建築業界において不可欠なプロセスであり、資源の効率的な利用とプロジェクトの成功に大きく貢献します。

はつり工事は、漢字で「斫り工事」とも書かれ、「斫る」は「そぎ落とす、けずる」という意味があります。この名前は、コンクリートやアスファルトを削ったり切ったりする作業を的確に表しています。はつり工事は、新たな構造物を作成するために、既存の硬い材料を適切に加工するという重要な目的を果たしています。

はつり工事と一般的な解体工事の違い

はつり工事と一般的な解体工事は、目的と範囲において異なる点があります。これらの違いを理解することは、関係者や一般の人々にとって重要です。以下に、これらの工事の主な違いについて説明します。

  1. 工事の目的:
    • はつり工事は、コンクリートやアスファルトなどの硬い材料の「加工」を目的としています。これは、新しい建築物の建設、既存の構造物の改修や拡張、または特定の部分の修理のために行われます。一方、解体工事は、建物や構造物を完全にまたは部分的に取り壊すことを目的としています。
  2. 工事の規模:
    • はつり工事は、通常、小規模な工事として扱われ、特定の部分のコンクリートを削ったり、切ったり、壊したりする作業が含まれます。これに対して、解体工事は、建物全体を取り壊す大規模な工事であり、重機を使用して行われることが多いです。
  3. 技術と機器:
    • はつり工事では、主に手作業でコンクリートやアスファルトを削る、切る、または壊す作業が行われ、特定の機械や工具が使用されます。一方、解体工事では、重機や他の大規模な機器を使用して、建物を効率的に取り壊します。
  4. 適用範囲:
    • はつり工事は、新しい建築物を建設する際、または既存の建物を改修、拡張する際に行われることが多いです。これに対して、解体工事は、新しいプロジェクトのために土地をクリアにする、または既存の構造物を完全に撤去するために行われます。

これらの違いを明確にすることで、はつり工事と解体工事のそれぞれの特徴と重要性を理解する助けとなります。それぞれの工事は、建築と解体のプロジェクトにおいて重要な役割を果たし、効率的かつ安全な方法で目的を達成するためには、適切な技術と機器が必要とされます。

はつり工事の種類

はつり工事の種類は以下のようになっています。

  • コンクリートはつり工事
  • はつりこわし工事
  • はつり仕上げ工事

コンクリートはつり工事 

コンクリートはつり工事は、マンションやビルの建設において、玄関ドアやサッシ窓を正確に取り付けるために重要な工程となります。現代のマンションドアやサッシは、高気密・高断熱性能を実現するために、非常に精密な設計が求められます。これに伴い、これらの製品を取り付けるコンクリート躯体にも高い精度が求められるようになっています。

しかし、コンクリート躯体の構築においては、寸法精度が必ずしも保証されるわけではありません。これにより、ドアやサッシの取り付けに問題が生じる可能性があります。コンクリートはつり工事は、このような問題を解消するために実施されます。専門の工具を使用してコンクリートの壁を削り、形を整え、ドアやサッシを正確に収めるための最適な条件を作り出します。

この工程は、コンクリートの削除や形状の調整を行うため、経験と技術が求められるものとなっています。コンクリート斫り工事は、ドアやサッシの精密な取り付けを実現し、マンションやビルの品質を向上させるために不可欠な工程となっています。それゆえに、この工事は高い技術力を持った専門家によって行われるものとなり、その結果が建物全体の安全性や利便性、そして住み心地に直接影響を与える重要な要素となります。

はつりこわし工事

はつりこわし工事は、特定の建築または構造物の一部を適切に解体または改造するための専門的なプロセスを指します。これは、新しい構造や機能を追加するために既存の構造の一部を取り除く必要がある場合に特に重要です。このタイプの工事は、解体とは異なり、目的は完全な撤去ではなく、構造の一部を取り除くことにあります。

はつりこわし工事の実行時には、特定のツールや機器が使用されます。例えば、クラッシャーや削岩機を使用してコンクリートや他の固い材料を粉砕し、取り除くことがあります。また、手作業で行われることもあり、これは特に電気配線や水道管などの周りの作業で重要です。

プロジェクトの要件に応じて、はつりこわし工事は粉砕、圧縮、打ち壊し等、様々な技術を採用することがあります。このプロセスは、特に既存のビルに新しいオフィススペースや他の設備を設置する際に、既存の構造の邪魔となる部分を効率的かつ安全に取り除くために不可欠です。

はつり仕上げ工事

はつり仕上げ工事は単なる「壊す作業」ではなく、むしろ「創造の作業」であり、コンクリートの表面に芸術的タッチを加えることで、ビルやマンションの外観を劇的に変化させることができます。この工事のプロセスは、コンクリートの表面を特殊な工具で叩いたり削ったりし、様々なテクスチャーやデザインを施すことにより、単調だった壁面に新たな命を吹き込みます。特に、型枠の跡が残っているコンクリート壁は、はつり仕上げによってデザイン的に富んだ表情を持つことが可能になり、これにより建物全体の印象が大きく向上します。

はつり仕上げ工事は、ビルやマンション、そして石塀やコンクリート塀など、多くの建造物の外観を美しく仕上げることに非常に効果的です。この技術により、コンクリートの硬く冷たいイメージを和らげ、温かみと個性をもたらすことができます。さらに、はつり仕上げ工事は、耐久性と機能性を損なうことなく、建物の美的価値を高めることができるため、多くの建築プロジェクトで重要視されています。

実施する際には、専門の技術と経験が求められるため、信頼できる専門家に依頼することが重要です。はつり仕上げ工事により、単なる構造物から芸術作品へと変貌するコンクリートの可能性を、ぜひご体感ください。

はつり工事の注意点

はつり工事の注意点は以下のようになっています。

  • 騒音と振動への対処
  • 安全対策と保護具の装着

騒音と振動への対処

コンクリートを加工するはつり工事は、避けては通れない騒音と振動の発生源となります。これらの影響は、工事現場の周辺に住む人々にとって大きな悩みであり、施主と隣人との関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。効果的な騒音と振動の管理は、施主、作業員、そして地域社会にとって重要な課題となっています。

  1. 周辺への配慮と事前説明: 騒音の発生時間や工事の目的を周囲の人々に事前に通知し、理解を求めることは基本的なエチケットです。地域の自治会やマンションの管理組合を通じて、地域ルールを確認し、工事を避けるべき時間帯を把握することも重要です。事前の挨拶回りは、トラブルを避け、良好な関係を築く助けとなります。
  2. 騒音対策の導入: 騒音を最小限に抑えるために、工具の選択や作業方法の工夫が求められます。また、騒音を吸収する材料やバリアを設置し、現場の状況や時間帯を考慮しながら作業を行うことで、騒音の影響を軽減できます。
  3. 養生と安全確認: 養生シートは、飛び散る資材やホコリを防ぎ、作業員と周囲の安全を確保します。養生は、振動や騒音を抑える効果もあるため、安全対策の一環として重要です。

これらの対策を適切に実行することで、はつり工事に伴う騒音と振動の問題を適切に管理し、地域社会との良好な関係を保ちながら、プロジェクトを効率的かつ成功裏に進めることが可能になります。さらに、騒音クレームの減少は施主の満足度を高め、プロジェクトの評価を向上させることにもつながります。

安全対策と保護具の装着

はつり作業はコンクリートの加工に伴い、避けられない騒音が発生するため、周囲への配慮が不可欠です。この作業を安全かつ円滑に進めるためには、以下の対策が推奨されます。

  1. 騒音対策:
    • 騒音を低減するための工具や機器の選定を検討し、可能な限り静かな作業を心がけましょう。
    • 騒音防止マットやバリケードを設置することで、騒音の拡散を抑制します。
  2. 情報の共有:
    • 騒音が発生する時間帯や工事の内容を周囲の住民に事前に通知し、理解を求めましょう。
    • 騒音クレームが発生した場合には、迅速かつ丁寧に対応し、施主との関係を保ちます。
  3. 保護具の装着:
    • 作業者は適切な耳保護具を着用し、長期間の聴力損傷を防ぎます。
    • また、他の保護具も適切に装着し、作業の安全を確保します。

このように、はつり作業においては、騒音対策と情報の共有、そして保護具の装着が重要となります。これらの対策を講じることで、安全かつスムーズな工事進行を実現し、施主や周囲の住民との良好な関係を維持することが可能となります。